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温泉の禁忌症について [その他]

お盆休みを使って、家族で源泉かけ流しの温泉に行ってきました。

放射線治療で皮膚に副作用があると、温泉には入れませんが、
唾液分泌障害と味覚障害以外はかなり良くなりました。

抗がん剤の副作用で剥がれてしまった足の爪もだいぶ治ってきたので、
1年ぶりの温泉です。

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(旅館の入り口の風情です。)

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(旅館入口の夜景:苔が美しい)

いわゆる「秘湯」です。

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病気になる前から毎年、温泉に行ってました。
昨年は新潟県奥湯沢の貝掛温泉へ。
ここは、江戸時代より日本に3つの「目の温泉」として知られる温泉です。

今年は福島県の二岐温泉に行きました。
ここは、我が家の「秘湯めぐり」の原点となった温泉で、11年ぶりです。

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(シンプルなフロント:秘湯の宿はこれで良いのです)

温泉に行くと必ず掲示されているのが、「禁忌症」です。

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(自噴泉の脱衣場:昨年新築したようです。ヒノキの香りに包まれます。)

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(自噴泉:湯船の底は天然の河原で、岩の裂け目から熱い湯が自噴しています。)

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(露天風呂:男性専用:まれに釣り人が釣り竿を片手に、目の前の川を昇ってきます。)

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(露天風呂2:ぬるくて夏には良い)

温泉の一般的禁忌症(浴用)として、「悪性腫瘍」が含まれていました。

つまり、「がんの人は入ってはいけません。」ということになります。

私は「寛解」したので、問題ありませんでしたが、気になったので調べてみました。

「温泉法」という法律により、温泉提供者には禁忌症を掲示する義務が課せられていました。

そして、昨年の7月、環境省が温泉法に基づく禁忌症等の掲示の基準を定めていました。

それによると、「進行した悪性腫瘍・・・(略)・・・などの身体衰弱の著しい場合・・・(略)」という基準があるのです。

法律は、「がん患者は温泉に入ってはダメ」と言っているのではなく、
「がん患者で衰弱の著しい人は入っていはいけません」ということのようです。

しかし、温泉提供者は法律の意味を正しく理解していないようで、
禁忌(慣習的に禁止したり避けたりすること)症の一つとして、「悪性腫瘍」とだけ掲示されていました。

温泉には病気を治す効果があると謳われることが良くありますが、
泉質別の適応症は、温泉法に基づく禁忌症等の掲示の基準で定められているのでした。

http://www.env.go.jp/nature/onsen/docs/kyokucho.pdf#search='%E7%A6%81%E5%BF%8C+%E6%B8%A9%E6%B3%89'


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あみちゃん

悪性リンパ腫が5年が過ぎ完治としてお祝いに温泉に行き「レジオネラ菌」感染症で亡くなったという記事を読んだことがあります。

私も今月初めジャグジーに飛び込んだら注意書きの最初に「免疫力の弱い方は入浴控えるように」と即出てシャワーだけにして出ました。

でも源泉かけ流しは大丈夫と思いますが悪性腫瘍で体力なければちょっとしたことでも弱ってしまいます、あくまでも自己責任ですね。

感染の恐れがなければ温泉療法があるくらいですから入りたいですね。
by あみちゃん (2015-08-16 22:16) 

ひさ

あみちゃんさんは、まだ、免疫力が弱いのですか?
骨髄抑制中は温泉というより、公衆の場所のすべてがダメだと思います。
by ひさ (2015-08-17 06:24) 

あみちゃん

免疫力は血液検査のデータだけでは測れないですね。
寛解して自分では良いと思っていても実際体はダメですね、夏の温度変化に体がついていけなく夏の鼻風邪程度と軽く見てそのうち良くなるかと思っていたら突然の高熱、幸いにも近所の医師と血液内科の医師との診察、治療で直ぐに治りました、用心して公共の場所は極力控えていましたがこれで春に続き2回目です、春は処置が遅かったので2週間苦しみました。

by あみちゃん (2015-08-18 22:37) 

ひさ

「寛解した後に」ということは、がんのために免疫力が低下しているのではないと思うのですが、では、どうして感染症になりやすいのですか? 抗がん剤の後遺症ですか?
by ひさ (2015-08-19 05:59) 

あみちゃん

寛解=体内からがん細胞がほぼ消えた状態で完治したわけではないです。

寛解後もリンパ腫の治療で免疫力がないか、かなり弱っていますので各種感染症にかかりやすくなっています。

抗がん剤化学療法や放射線治療で多くの薬を使用して体内の本来ある免疫力も破壊されています、寛解したから免疫力も正常にはなりません、今まで子供の頃から予防注射などで備わった免疫力のほとんどが破壊されています。

講演会でも血液がんの人は生ワクチンの予防接種は控えるようにと注意されました、他の予防接種も十分注意するように、予防接種することによって逆にその病気になってしまう可能性があるためです。

リンパ種も最終的死因は免疫力低下による肺炎等の感染が圧倒的です、免疫力が高ければ感染症も抑えらるか軽く済みます。
by あみちゃん (2015-08-19 18:32) 

ひさ

抗がん剤を打つと、予防注射の免疫力がリセットされるということですか?それは知らなかったです。
つまり、免疫力の低下は、抗がん剤の後遺症でもあるわけで、もう、元には戻らないということですね?
主治医が説明すべき、重要事項ですね。
by ひさ (2015-08-19 18:48) 

あみちゃん

医師はなかなかそこまでは説明してくれないですね。

実際私もこの病気になってネット以外にガンの講演会やセミナー等に出席して得た情報です、他のガンと違って血液ガンは別だとほとんどの講演会などで話しています、私もこの件に関しては担当医師は何も話してくれません。

悪性リンパ腫のリンパは血液中の主に免疫機能をコントロールしていますその免疫機能のリンパがガンに侵されて悪性リンパ腫にになったわけですからそのリンパを抗がん剤で叩くということは免疫力も無くなると、実際はもっと複雑ですが!!

寛解とは例えば家の中のゴキブリをバルサン焚いて駆除するようなものまだ家の中の隅っこに潜んでいるかも?
体内のがん細胞が完全に消えたわけではないし、どこかに潜んでいますこれが暴れだすと再発になります、いつまで抑えられるか1年先、5年先、10年先、生涯出ない?かは誰もわかりません。

免疫力も壊されているので余計わかりません、正常な免疫機能が機能すれば多少の感染症はやっつけてくれます、でも正常な人よりは弱いので余計注意が必要です、侮らない方が良いかと、でもあまりビクビクすることもないと思います、注意して生活すれば良いわけです。


by あみちゃん (2015-08-19 21:48) 

ひさ

私は、抗がん剤が骨髄に作用し、血液をつくる造血幹細胞を襲うため、血液成分が減少し、免疫力が低下すると理解していました。血液成分は寿命が短く、白血球の好中球の寿命はわずか2~3日らしいので、造血幹細胞が正常に機能し、がん化したリンパ球が異常に増殖しなければ、免疫細胞の新陳代謝が維持され、免疫力も持続すると思っていました。
細胞の新陳代謝が正常であれば身体は3ヶ月で新しく生まれ変わるらしいです。
したがって、寛解してから再発するまでは、細胞の新陳代謝は正常に近い状態で維持され、常に細胞が生まれ変わることで、免疫力は維持されると思っていました。
しかし、発病前の免疫力が再生しないということは考えたことがありませんでした。
もし、参考文献や書籍がありましたら、ご紹介ください。
by ひさ (2015-08-19 22:36) 

ALPHA TEC

初めまして
私は今年の5月に悪性リンパ腫末梢T型と診断されて
柏の大学病院で抗がん剤治療入院をいたしました。

ステージⅣです

抗がん剤の効きが良く60%も腫瘍が小さくなり通院治療で4回目まで抗がん剤治療を行いましたが一向に残りの40%の腫瘍が小さくなりません

そこで残骸が残っているかもと言うことで四谷のクリニックでPET検査を受診したところ当初5個の影が8個あり
細胞も違いかもと言う結果が出ました
主治医からの話はホジキン系と非ホジキン系が同居して
重なっていたという極めてまれなケースなんだそうです
そこで5回目からABVD治療に切り替えて行うという結論になり

あと数時間後にいよいよ抗がん剤治療が始まります
今は病院のベッドの上からコメントを書かせていただいておりますが先ほど研修医の方が見えて薬剤を変更するかもと言う連絡が来ました
土壇場での薬剤変更は患者からしてみるとかなり不安になりますね
投与後落ち着きましたら結果をご報告したいと思います。

by ALPHA TEC (2015-09-25 09:21) 

ひさ

たいへんですね。
私は、悪性リンパ腫が確定した段階で、主治医に「最悪のケースは、」と聞きました。
治療方法が無い型や抗がん剤がほとんど効かない人がいるので、その場合は1か月です。と言われました。
最初の抗がん剤が良く効いたのでしたら、薬が合えば早く効くのではないでしょうか。
一度の抗がん剤変更で効果が出ることを祈ります。
by ひさ (2015-09-25 20:07) 

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