己達せんと欲して人を達せしむ [仕事]
幹部の歓迎会があった。
一度はあきらめた社会復帰。
それから2年、遅ればせながら幹部の仲間入りを果した。
功績が認められたというわけではなく、遅咲きの年功序列によるものだ。
自分には昇格資格がないと心得ていたが、改めて考えてみた。
もし、自分が経営者だったら、悪性リンパ腫の社員を幹部にするだろうか・・・
・・・するだろうな。
それを避けるような組織なら(リスク回避第一主義)存在価値はないだろう。
では、労働者目線ではどうか。
上司、同僚、部下の身体的リスクを許容できる人は、意外と少ないのではないだろうか。
表向きには善人を装うが、裏では不満をぶちまける。
しかし、それは人間の性なのかもしれない。
或いは、ひとの器の問題だと思うが、器の大きい人材を育成することは非常に難しい。
「人の痛みがわかるひと」
「人を助けてあげられるひと」
「見返りを期待しない行動が出来るひと」
「責任をとるひと」
そんな人材を育成したいが・・・
現実は、「他人の噂で盛り上がる」人間関係が構築され、
(ごく一部だと信じたいが・・・)
他人の噂に虚飾を繰り返して光のごとく伝播させ、悦楽する輩達。
「他人の不幸は蜜の味」それが彼らの労働意欲の源になっている。
しかし、彼らは自分自身が噂のネタになることを想定していないのではないかと思う。
「いじめ」の構図に類似しているような。
最近、定年前に退職する者が後を絶たない。
こういうことが原因ではないと信じたい。
「人を養う」ことの重要性を組織全体で再認識する必要があると思う。
子供を持つひとには理解できると思うが、
子供がいない者でも、自分が親や社会に養われてきたことに感謝すべきだ。
組織の一員は、職責に応じ、部下や後輩、その家族等の生活を支え、養う立場にある。
生態系のピラミッドと同じ構図であることを伝えたい。
できれば、「上司さえも養ってやる」くらいの心意気を持って欲しい。
しかし、どうやって意識改革を促すのか。
「やってみせ、言って聞かせて、させてみて、ほめてやらねば、人は動かじ」
山本五十六の有名な言葉である。
「己達せんと欲して人を達せしむ」
自分が目的を遂げようと思うときは、まず人を助けて目的を遂げさせる。
仁ある者は事を行うのに自他の区別をしない。
一部の経験豊富な人材が「噂中心社会への教育」をしてしまう前に
経験の浅い人材を正常な方向へ導かなければならない。
一度は目前の死を覚悟した経験を活かせればよいのだが・・・
眠い [その他]
2週間くらい前から体が非常に疲れやすく、一日中眠い。
仕事中も眠くて辛いときがある。
5~6時間の睡眠はとっているのに・・・
最初は風邪の潜伏期間かな?と思ったが・・・
明らかな体調変化なので、
一応、書き留めておく。
がん政治家の死去 [その他]
与謝野馨元衆議院議員が亡くなったとの報道を知り、
非常に残念でなりません。
闘病中に読んだ本の中でも特に生きる希望をいただきました。
以下に、
このブログの 2015.5.16 の記事を貼ります。
「全身がん政治家」スゴイ男がいたもんだ。
政治家、与謝野馨氏の闘病回顧録である。
中曽根康弘氏の秘書を経て、衆議院議員初当選から10か月、39歳にして悪性リンパ腫を発症。しかし、秘書や事務所の人間、家族には内緒で、知っていたのは口の堅い運転手だけ、偽名で抗がん剤治療を繰り返し、治療期間は10年以上に及ぶ。
2度目のがんは62歳で発症した直腸がん、その翌年には前立腺がん、68歳で下咽頭がんになっている。
政界随一の政策通政治家でありながら、30年以上にわたり、4つの異時性多重がんと闘った記録は、非常に濃い内容である。
抗がん剤治療、放射線治療、手術、ホルモン療法、高気圧酸素治療など、治療内容が豊富であり、氏の治療に携わった一流の医師達が当時のカルテを元に治療の経緯を説明している。
政治家という激務を務めながら、度重なる入院や100回以上の通院に耐えられる精神力は見事である。
凄い男がいたもんだ。闘病経験者でないと解らないだろう。
政治に関心のあるがん患者やその関係者には、特におすすめです。
78歳だったそうです。
謹んで哀悼の意を表します。
私事ですが、体調が良くありません。
本日から右首筋の痛みと左腰の鈍痛が出ています。
そして、異常に眠い。
経過観察日が再来週なので、それまで様子見です。
再発ではないことを祈ります。