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読書「がんの最後は痛くない」 [読書]

一般に、がんは「終末期に激しい痛みが襲う病気」と思われているが、在宅緩和ケア医の著者は、それは大いなる誤解だという。

著者の経験によれば、最後まで痛みが出ない患者も多く、痛みが出てもほとんどは鎮痛剤で和らげられ、「七転八倒の苦しみ」を味わうことはないのだという。ところが、そんな痛みが出るはずがないのに七転八倒する人がいる。

患者にも、病院の医師にも「がんは痛い」という先入観があり、がん以外の痛みをがんの痛みだと思い込んだり、がんの痛みがやってくるはずだと思い込み、痛みを増幅してしまうケースがあるらしい。

特に終末期の患者は、死が近づいてくると「痛くなるはずだ」と思い込み、その通りになってしまうケースが少なくないらしい。病院の医師も、終末期の患者に対しては痛みを除去するための投薬ばかりを考え、患者の不安を除去することには意識が向かないケースが多いらしい。自分の体の状況に関する情報が得られない患者は、痛みに対する恐怖を勝手に増幅していくようになってしまう傾向があるようだ。

信頼できる緩和ケアの必要性を強く感じた。


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