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読書「がんばらない」 [読書]

「がんばる」という言葉に違和感を感じ、自分自身の中で整理ができなくなっていた。

そのものズバリのタイトル本「がんばらない」を読んでみた。
著者は、患者の来ない地方の幽霊病院を理想的な病院に変身させた立派な医師である。この本には終末期の患者を看取る心温かい人間模様が記されている。
いろいろな登場人物が出てくるが、ありのままに生きた人たちばかりである。
死ぬまで、ありのままに生きることが素晴らしいことなのだと気づかせてくれる。

人生すべてが競争ではない。

がんばって、がんばって勝つだけが人生ではない。勝てない人生だってある。

ありのままに生きれば良い。

「がんばる」という言葉は、自分自身に対してのみ有効な言葉であって、他人に対して使ってはいけない言葉なのではないか?と思う。

自分が頑張りたい時、頑張れる時に意識すれば良いのであって、頑張りたくない時や頑張れない時に、がんばってしまうと身体にも心にも良くないという結論に至った。

人にもよるのだろうが、しばしば、責任感や義務感が増幅し、無理をしてしまうことが少なくない。頑張れるかどうかは、やる気があるか無いかではなく、やり甲斐があるか無いかという価値観によるものだと思う。

責任感や義務感だけが先行すると頑張れない。頑張るためには原動力となる「志」が必要不可欠なのだ。そして、「志」という燃料が切れかかっている時にがんばってしまうと壊れてしまったり、動けなくなってしまうような気がする。

つまり、「がんばれ」という言い方は、自分自身に対する言葉であって、他人に対して使うのは非常に無責任なことだと思うのである。

言われた人が、もう既に限界まで頑張っている場合には、死ぬまで頑張れ、又は死ぬほど頑張れという意味になってしまうだろう。だから、この言葉は口癖のように軽々と言ってはいけない言葉なのだと思う。「がんばれ」は応援する言葉の域を超え、責める言葉になってしまう可能性があるのだ。

少し、整理ができたような気がする。

これまでの自分は、「がんばる」資格が無いのに頑張っていたのかもしれない。

だから、これからは「がんばらない」で行こうか?

いや、「がんばれる」ものを、もう一度さがしてみようかと・・・・・

今の仕事は嫌いである。今一度、好きになれるかどうか?

ダメならほかの仕事を探すしかないのだが・・・・


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