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ABVDからアドセトリスとAVD併用療法へ [新薬]

シアトル・ジェネティクス武田薬品工業株式会社はアドセトリスをベースとする新規の併用療法により、標準治療のあり方を塗り替えようとしているという記事がありました。

シアトル・ジェネティクスと武田薬品はアドセトリスを共同開発しています。

世界の大半で、新規診断ホジキンリンパ腫に対する標準治療は30年以上にわたって変わっておらず、世界的に認知された4種類の化学療法剤から成るABVD(アドリアマイシン、ブレオマイシン、ビンブラスチン、ダカルバジン)を基礎としており、ABVDからブレオマイシンを除いてアドセトリスとAVDを併用した新規組み合わせによる臨床試験を行っているそうです

新規にホジキンリンパ腫と診断された患者の約25パーセントは、初期治療が奏功しないか、最初の2年以内に再発する。これに対し、新たな治療薬候補として、現在の治療薬より効果が長く続き、再発率を低下させる治療薬の発見に関し、大きなニーズが存在するとのことです。

アドセトリスとAVDの併用を評価した第1相試験から得たデータは2012年と2014年に発表され、患者25人中24人(96パーセント)が完全寛解を達成したことを示すものだったとのこと。長期フォローアップデータでは、3年間の全生存率が100パーセント、3年間の治療奏効維持生存率が92パーセントであることが実証されたらしい。患者の30パーセント以上で発生した全グレードの有害事象で最も頻度が高かったのは、好中球減少症、悪心、末梢感覚神経障害、疲労、嘔吐、下痢、不眠、骨痛、便秘、脱毛だったとのことです。

リンパ腫は、リンパ系で発生するがん種を示す一般名称で、最も一般的な血液がんであり、ホジキンリンパ腫(HL)と非ホジキンリンパ腫という2つの主要なカテゴリーがある。古典的HLは、CD30陽性リード・シュテンベルク細胞の存在という特徴によって他のリンパ腫と区別されるとのこと。

アメリカがん協会によると、2015年に米国で約9050例がHLと診断され、1150人以上がHLによって死亡すると見込まれるらしい。

リンパ腫連合によれば、世界で毎年6万2000人以上がHLと診断され、毎年約2万5000人がHLで死亡しているとのこと。

抗がん剤の効果が向上することは望ましいことですが、副作用はあまり変わらないようです。


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あみちゃん

ABVD治療の進化バージョンですね、寛解率の高いのも魅力ですね、今まで同じ薬で長年使われていただけにさらに良い治療薬の出現に期待が持てますね。

ひささんも私と同じ(若干違いますが)タイプでしたね、私も当初標準治療のABVD療法でしたが薬が合わずアナフラキシーショック状態になりその後レスキュウ療法 ESHAP療法で4クールで寛解になりましたが今度の新しい治療法だったらまた結果は違ったかと思います。

今後再発した場合はさらに良い薬も出てくるかと思いますが再発にならないように頑張りたいと思います。

情報ありがとうございます。
by あみちゃん (2015-11-14 15:48) 

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